※こちらの記事は以前のコラムを再々編集したものです。
無地Tシャツと一言にいっても様々なTシャツがあります。似たようなTシャツでも素材が違ったり、厚みが違ったり数え上げればきりがありません。
いったい何が違うのか?15年間無地Tシャツの販売に携わってきたからこそわかる、安くてかっこいいおすすめのメンズ無地Tシャツをご案内します。
おすすめの無地Tシャツの算定方法は、品質×コスト×トレンド性を元に独自に算出しました。
安くてもすぐにダメになってしまうようなTシャツではなく、とても品質はいいのだけれども高いものではなく、コスパが良いのだけれども形がね・・・、という無地Tシャツでもなく、全てを兼ねそろえたTシャツとしてランキングにしました。
もしかしたら、「好みの形ではない」「好きな厚みではない」「首元がへ垂れたほうが好きなのに」など好みは人それぞれですが、
・品質については耐久性はあるのか
・コストについては安いかどうか
・トレンド性については今のスタイルにマッチしているかどうか
という点で考えました。無地Tシャツの購入に迷っていたら、参考になれば幸いです。
1. テニスデデニス(TDD.)乳首も透けないTシャツ
最近勢いのある新しいブランドのテニスデデニス(TDD.)の10オンスを超える超厚手のTシャツ。その厚みがゆえに、洗濯の乾きが遅く、まさに奥さん泣かせのTシャツといっても過言ではない。10オンスを超えるTシャツはほとんどなく、厚手の中でも群を抜いたアイテムです。白Tシャツを着用しても乳首浮くことがなく、透けません。シルエットはトレンドを追っていないので、ベーシックかつメンズ、レディース問わずに着用できるオーソドックスな作り。これから注目していきたいブランドです。
2. ユナイテッドアスレ(United Athle)プレミアムTシャツ
無地Tシャツのインターネット通販の先駆者的存在で、これほどまでにロングセラーを誇るTシャツもなかなかないと思います。もともと縫製でもダブルステッチは当たり前のようにされていましたが、そのダブルステッチを全面的にアピールし、洗濯の耐久性の実験や、使用している糸にこだわったりと、Tシャツに対する飽くなき追及が感じ取れる1枚です。
糸は最も良いとされているコーマ糸を使用しているため、毛羽たちが少なく滑らかな肌さわり。首リブのテンションも伸びにくい仕様で、数十回の洗濯にも耐えうる作り。無地Tシャツ=消耗品という概念を覆し、お客さんの買い替え頻度が少なくなってしまった、まさに販売店泣かせの無地Tシャツです。
おそらく、この先数十年、無地Tシャツの先頭をけん引していくであろう商品です。
3. 7.1オンス スーパーヘビーウェイト(厚手)Tシャツ
無地Tシャツも厚手=いいもの、薄手=悪いもの、ではないですが、この無地Tシャツは7.1オンスのスーパーヘビーウェイト(厚手)の生地で、生地の表面はざらざらとした質感に仕上げております。滑らかな質感=リングスパン、ざらざら=オープンエンドという糸で、糸を練りこむ際に空気を含ませてあります。
Tシャツは滑らかなほうが良いじゃないかと思いますが、厚みが増してくるほど、ざらざらとした質感のほうが味が出ます。つまり、おしゃれなTシャツとなるのです。本当に昔の米国物のTシャツのように、あのざっくりとした質感に、すとんと落ちていくスタイル、着こなしていくうちに味が出てくる生地。
その思いが詰まっている無地Tシャツだと思います。細かいことですが、このTシャツの縫い付けのピッチ(縫い幅)も通常のTシャツのピッチに比べ、広めにされており、洗濯を繰り返すうちに、縫い幅が締まり、しまった部分に程よいあたり感(色落ち感)が出てくることも特徴です。
レディースであれば、滑らかなほうが良いのかもしれませんが、メンズの無地Tシャツ、それも比較的年齢層の高い方であればこの良さを分かっていただける、そんな無地Tシャツです。
4. 首元で差をつけるヘンリーネックTシャツ
ヘンリーネックといえば首元にボタンがついている少しフォーマルな印象を与えてくれるTシャツです。特に30代後半から好まれる形ですが、最近ではポロシャツをカジュアルに着用するコーデも流行っており、それに合わせて若年世代にも人気が出てきました。
特に男性に好まれていたのですが、女性もコーデに取り入れることが多くなり、カジュアルな印象の中にキレイメスタイルを取り入れるコーデにおすすめです。
こちらのヘンリーネックTシャツには空紡糸(オープンエンド糸)を使用したザラっとした質感が特徴の1枚。空紡糸は糸に空気を含ませることで、通気性を高め汗の吸収や涼しさも高くなっています。取り入れやすいカラー展開も魅力の一つで、ボトムスにインしたスタイルでコーディネートしてみても良いかもしれません。
普通のTシャツの他に1枚持っていたいおすすめのヘンリーネックTシャツです。
5. 6.2オンス オープンエンド(中厚手)Tシャツ
No.2のスーパーヘビーウェイトTシャツに厚みは劣りますが、その分コストパフォーマンスは最高に良い無地Tシャツです。縫製などは一般的なTシャツと同じように縫われており、首のダブルステッチ、オープンエンド糸を使用した特有のザラ感、豊富なカラー数などが魅力のTシャツです。 透けないTシャツで人気のテニスデデニスから作られたオープンエンドTシャツは6オンスを超えるヘビーウェイトです。耐久性や無難な作りは申し分が無い1枚。コットンUSAのような、生地のざらざら感はこだわり抜いたオープンエンド特有の質感。 シルエットは、角のある作りというよりは、誰にでも、どこにでも、無難に着用してもらえる、そんな無地Tシャツだと思います。決してけなしているわけではなく、この価格でここまでの品質やカラー数、サイズ展開などは、満足1枚になるのではないでしょうか。 「品質が良く厚手でコスパがいいものを大量に欲しいけれどもどれかいい無地Tシャツは無いか」といったときには、ベストな1枚になりうるでしょう。
6. 最高の着心地 その名もシルキータッチ ドライTシャツ
ポリエステル100%とは思えない、まるでシルクのような肌さわり「シルキータッチ ドライTシャツ」機能性重視の半袖ドライTシャツです。
汗をかいた後、違いがわかる吸水速乾性。汗を素早く吸収して乾かし衣服内をドライで快適な状態に保ってくれる素材「ドライシルキータッチ」。不快なべとつきを軽減してくれます。ドライTシャツといえば、少しガサガサした肌さわりで、速乾性はあるのだけれども、やはり長時間身に着けているのには不快感がある。といった方向けに作られたシルキータッチ。
そのシルキータッチとは、シルクのような滑らかさが体を包み込むドライTシャツ。ソフトで優しいをコンセプトに開発された「ドライシルキータッチ」。肌さわりと着心地は、まるでシルクのような感触です。
数々の機能性を持ち合わせた素材。紫外線を遮蔽するUPF50+。汗を拡散、素早く吸収するドライ素材。まるでシルクのような肌さわりのシルキータッチ。スポーツに使用してほしい1枚です。
7. 3種類の素材がブレンドされた トライブレンドTシャツ
通常の綿だけでは再現できない特別なTCR素材。 綿とレーヨンとポリエステルを絶妙な配分でブレンドし、色や素材感が最高のものになったTシャツです。着心地と肌さわりは綿100%ものでは味わえない、おそらく肌さわりと風合いでは右に出るTシャツは無いのではないでしょうか。
おそらく一度着用していただいたら虜になること間違いない素材です。この風合いを出すためには、生地の厚みは薄く作られており、厚手hが好きな方には向いていません。ホワイトであれば、かならず透ける薄さです。色味も通常の綿では再現できないような杢調のカラーリング。この霜降り感がたまらなくオシャレでカッコいい。メンズ無地Tシャツの中では、このTシャツを着こなせば必ずおしゃれ感がアップすると思います。
ナチュラルでオーガニックな風合い。海辺にサーフに似合うそんな無地Tシャツだと思います。
8. やはり王道のチャンピオンの無地Tシャツ
まさに王道のチャンピオン!取り扱いのあるチャンピオンの無地Tシャツの中で、7.1オンス(厚手)ヘリテージTシャツと、この6オンスのTシャツの2種類があるのですが、ざっくりと着用出来て、こなれ感が出てくるこちらのチャンピオンのTシャツをお勧めにあげたいと思います。
胸のチャンピオンマークではなく、袖についたチャンピオンマーク。ただの無地Tシャツじゃんと思われると思いきや、さりげなく袖についたチャンピオンマークでおしゃれ上級者のこなれ感が演出できます。
無地Tシャツを着こなせるメンズほどおしゃれでカッコいいものは無いと思います。
9. 値段は張るけど最高にカッコいいピグメント無地Tシャツ
ピグメント加工の独特の抜け感がアクセント、顔料染めのTシャツ。 使用し洗濯をするたびに徐々に色落ちを繰り返し、自分だけの色味になっていく様は、こなれ感の表れだと思います。
使用していくうちにくたれ感やへたり感がでてくる味のある無地Tシャツ。こちらも細かいことですが、このTシャツの縫い付けのピッチ(縫い幅)も通常のTシャツのピッチに比べ、広めにされており、洗濯を繰り返すうちに、縫い幅が締まり、しまった部分に程よいあたり感(色落ち感)が出てくることも特徴です。
「あいつできるな」を作り出してくれるのもピグメントTシャツの深さでしょう。
10. ポケット大好きのポケット付無地Tシャツ
厚手の生地6オンスを使用し、海外物特有のごわごわした肌さわりのGILDANポケット付無地Tシャツ。少し前までは安かろう悪かろうが多い海外物も最近では伸びにくくしっかりした縫製になってきたと思いますが、やはり日本のものに比べてしまうと、縫製の雑さは出てきてしまいます。
洗濯すれば洗濯するほど味が出てくるのも海外ものの特徴とも言えますし、少し大き目な作りですのでワンサイズ程度サイズを落としていただくことがお勧めですが、洗濯をしますと縮みも出てきますのでそちらも考慮していただく方がよろしいかと思います。
さりげないポケットでおしゃれ感がアップする無地Tシャツはおすすめです。
11. まとめ
無地Tシャツといっても、やはりその数が膨大で、首の作り、厚みや素材、その他諸々と個人によって好みが違います。しかしながら、今回ご紹介した商品は、きっと購入して損はないTシャツだと自負しております。
これからも膨大な数が作られていく無地Tシャツ。消耗品という概念から、おしゃれをするというものに変わっていき、耐久性やコスト、トレンド性が重要視されます。取り扱いのある中でも年間数十点が新しい商品に生まれ変わっており、常にトレンドを追って、日々開発されているのが現状です。
上記で上げた商品は、今後何十年と着ていただけて、トレンドにもあまり左右されないものだと個人的に思っています。是非、メンズの無地Tシャツをお探しの方は参考にしてみてください。