無地Tシャツのプリントスター
今やファッションアイテムとして確立した無地Tシャツですが、もともとは下着として生まれたことは前回のコラムでも執筆させていただきました。
参照:無地Tシャツが一枚でかっこいいと思われるようになった歴史
そんな無地のファッションの中でも、プリントスターやユナイテッドアスレなどは、ここ10年程で日本国内の無地Tシャツのシェアでも1位、2位を争うほど浸透してきました。
あまり興味が無い方でも、ヘインズやギルダン、チャンピオンなどのブランドの名前は耳にしたことがあるかと思います。
そんな世界的なブランドに対して、プリントスターやユナイテッドアスレは日本で確固たる地位を築き上げ、最近ではZOZOTOWNでも販売しているほど人気のアイテムとなりました。
しかし、何故これほど短期間でプリントスターやユナイテッドアスレは国内のシェアを伸ばせたのでしょうか。
そこには、プリントスター、ユナイテッドアスレの商品に対する企業努力が詰まっているからです。
今回はユナイテッドアスレとプリントスターのうち「プリントスター」についてピックアップしたいと思います。
プリントスターの無地Tシャツといいましても、薄手から厚手、デザインされたものから、メンズ、レディースと、本当に数多くの種類が販売されております。
そんな数あるアイテムの中、国内の販売総数は累計1.4億枚以上とNo.1であると思われる、085-CVTという無地Tシャツのこだわりを見ていこうと思います。
プリントスターについて
プリントスターが生まれたのは1999年のこと、プリントスターの生みの親である坂下正文さんが1981年に創業した会社が始まりです。
今ではプリンタブルボディという言葉が浸透しておりますが、このプリンタブルボディという言葉を発したのも坂下さんが最初であると言われております。
プリンタブルボディはオリジナルプリントに適したボディとして使用して欲しいという思いから、開発されたと仰っていました。
当時、Tシャツといえば海外ものが多く、圧倒的にシャア数でも劣っていたのですが、いかにして国内No.1のシェアを築き上げたのでしょうか。
プリントスターの無地Tシャツの変わらない品質
確かに、ヘインズやギルダンなどは世界的にも有名で、価格も尋常じゃないくらい安く販売されていることも見受けられます。
最近ではそれほどなくなりましたが、やはり海外物であると、まず縫製が雑です。サイズも、生産ロットによっては、大小のばらつきが存在します。
私個人の意見では、海外物のTシャツでも、縫製はそれほど気にならないのですが、日本人の良い部分であり悪い部分でもある「細かすぎる」性格には、海外物の品質は許せないのだと思います。
正直、これまで通販を行ってきた際に、ギルダンの縫製のほつれなどで、お客様から数多くのお叱りを受けました。
しかし最近では、海外物の縫製の雑さなどは大幅に改善されましたが、やはり日本のメーカー、日本企画の商品に比べてしまうと品質に劣ってしまいます。
その点に於いて、プリントスターのクルーネックTシャツは統一されたサイズ、ほぼ、ほつれない縫製、それでいて価格が安い点で安心感を与えてくれるのです。
ベーシックなクルーネックTシャツ
085-CVTは良く言うとベーシックなスタイル、悪く言うとベーシックすぎるスタイルであると言えます。
やはりファッションは流行や廃りがあるため、去年のスタイルが今年はださいと言われてしまうこともあると思います。
そんな中で、ずっと変わらないクルーネックのスタイルで、広い範囲で老若男女の方たちが着用できるTシャツとして君臨しています。
またTシャツの厚みも、薄すぎず厚すぎない、5.6オンスの中厚の生地です。ペラペラでテロテロではない生地の厚みも、大多数の方の気持ちを考えて作られているのではないでしょうか。
ベーシックなスタイルですが、反面、いつでも着用できる万能なスタイルといってもいいのかもしれません。
サイズが豊富
サイズ感でも流行があります。大きいサイズがトレンドの時もあれば、小さいサイズがトレンドの年もあります。
プリントスターのクルーネックTシャツのサイズ展開は、100cm、110cm、120cm、130cm、140cm、150cm、160cm、WS(レディースSサイズ)、WM(レディースMサイズ)、WL(レディースLサイズ)、S、M、L、XL、XXL、XXXLサイズと何と16サイズも展開しています。
こういった点でも、イベント、学園祭、クラスマッチ、コンサートグッズなどで選ばれているのだと思います。体の大きさは一人ひとり違います。大きさの好みの違いに対しても、それぞれ意見を取り入れやすく、それぞれが好みのTシャツを揃えることができるアイテムとして、プリントスターは選ばれているのです。
カラー数が58色
確かにサイズも十分豊富ですが、カラー数も58色というカラフル過ぎる無地Tシャツです。58色×16サイズで928種類の中から自分に合った無地Tシャツを選べることも楽しいでしょう。
基本のカラーから、あまり見たことの無いカラーまでプリントスターのヘビーウェイトTシャツであれば選びたい放題です。
価格が安い
生地は厚みがある。縫製の品質は良い。カラーも豊富。サイズ展開も豊富。ここまでそろえれば、必然的に値段が高くなってしまうものです。しかしながら、プリントスターの無地Tシャツが選ばれている理由は、満足できるアイテムであり、その上、価格が安いということであると思います。
確かに、多くの無地Tシャツが販売されていますが、品質が良いものは必然的に値段が高くなってしまいます。しかしプリントスターのTシャツは値段も安い。
冒頭で創業者の坂下さんが仰っていたことを踏まえますと、プリンタブルボディとして選んでいただくには、品質、サイズ、カラー、価格のどれをとっても満足していただかなくてはいけないということだと思います。更に、販売者側からの目線では、常に在庫があって欲しいのですが、プリントスター085-CVTの在庫数は常に豊富であり、お客様が欲しいアイテムがいつでも揃えることができるTシャツであるということです。
そのような点でも、お客様に対し、お店側もおすすめできる無地Tシャツなのです。
プリントスター無地Tシャツのまとめ
つまり、消費者が選ぶということは最も重要ですが、販売者側も売りやすいという点がプリントスターを累計1.4億枚以上販売してきたのだと思います。
より品質の良いTシャツは存在します。値段の安いTシャツもあります。おしゃれなTシャツも沢山あります。ブランドの高級なアイテムも。
しかし、生産者であるプリントスターの想いと、販売者の想い、消費者の満足感が三位一体となっている無地Tシャツがプリントスターの人気を後押ししていると思うのです。
それがプリントスターのこだわりであると確信しています。